めぐりあう。

今日はみのるの晴れ舞台の日だ。

仲間たちが一年に一度だけ、集うパティーに出席する。

みのるはこのパティーで出演する。

パティーでは何人かが思い思いの催しをする。

みのるはピアノ演奏することになった。

この日のために何年もピアノを練習した。

200人近くになる人の前で演奏するのだ。

みのるの演奏が始まっても参加者のほとんどはみのるの演奏を聴いていない。

それはそれでいいこと。みんなが一年ぶりに集い

気分のいい酒を飲んで楽しむ。そこに少し雰囲気の

よいバックグラウンドで音楽が流れている。

それをみのるが担当しているのだ。

みのるのレパートリーのマイウエイが流れると

みんながみのるの演奏に耳を傾ける。

なかなかみのるの演奏は上手い。

パティーは半ばを迎える。

そろそろ、みのるの演奏は残すところ1曲となった。

この曲を弾くためにピアノを練習したのだ。

題名は「忘れられない恋」だ。

みのるはピアノを弾きながら自分が歩んできた道を

振り返っていた。

思えばたくさん恋をした。

その恋を思い返して弾いていた。

そして、曲の終盤を迎えたとき、笛の音とともに一人の女性が

舞台横に現れた。それは多恵子だった。